国内製薬大手4社の2020年3月期中間決算が出揃った。武田薬品は、アイルランドのシャイアー連結子会社化により大幅増収を達成し、海外売上比率が80%を突破した。主力品の特許切れに直面するアステラス製薬、第一三共も国内医薬事業の好調に支えられ増収を確保。エーザイも特殊要因を除き増収となり、好調に推移した。通期予想は、国内製品群の好調などを背景に、4社とも業績を上方修正。引き続き伸長する見通しだ。
武田は、シャイアー製品が連結対象に加わり、前年同期比89%増の1兆6602億円となった。シャイアーの前年同期の業績を考慮した売上高で見ると、実質横ばいとなった。