厚生労働省の樽見英樹医薬・生活衛生局長は19日、神戸市内で開かれた日本薬局学会学術総会の基調講演で、継続審議中の医薬品医療機器等法改正案について言及。「日程については何とも言えない」としつつ、「11月中には成立まで持っていけるようにしたい」との見解を示した。来月以降、2020年度診療報酬改定論議が本格化するため、「薬機法の成立を前提に診療報酬、調剤報酬、薬価の改定議論に入っていけるようにしたい」との考えを述べた。
樽見氏は、改正薬機法について「承認審査の合理化により、優れた医薬品が早く日本の市場に導入できる内容と同時に、患者さんのもとにいかに適切に届けるかということがセットになっている」と指摘。「それらを全体として担保するようなコンプライアンスの制度をしっかり作るという意味では、筋が一本通った法案という印象」との見解を述べた。