約8割の薬剤師は調剤補助者を「必要」としていることが、佐川賢一氏(神奈川ファーマ)や栂安雅満氏(日本地域薬局薬学会会長)、横浜薬科大学臨床薬理学研究室などのグループが全国の薬局薬剤師らを対象に実施したアンケート調査で明らかになった。調剤補助者に期待する支援内容として回答割合が高かったのは「計数調剤医薬品の取り揃え」「薬袋・ラベル作成」「医薬品の在庫管理」などだった。調剤補助者に何らかの資格が必要とする意見は少なかった。調査では、既に約3割の施設には調剤補助者が存在していることも分かった。
調査は今年3~4月に、薬局を中心とした593施設の薬剤師らを対象に実施した。日本地域薬局薬学会の会員140人、無作為に抽出した全国の保険薬局262施設の薬剤師、調査協力を得た191施設の薬剤師を対象に設定し、404人から回答があった(回答率68.1%)。回答者の81%は薬局薬剤師、11%は病院薬剤師、3%は大学教員だった。