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オプジーボ、進行・再発食道がん対象のP3試験で、全生存期間を有意に延長-小野薬品と米BMS

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2019年10月03日 PM12:15

419例対象の最終解析の結果を欧州臨床腫瘍学会で発表

小野薬品工業株式会社およびブリストル・マイヤーズ スクイブ社は10月1日、ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体、「(R)」(一般名:)点滴静注について、食道がん患者を対象とした第3相ATTRACTION-3試験において、化学療法と比較し、統計学的に有意な全生存期間のベネフィットを示した結果を発表した。同試験のデータについては、スペインのバルセロナで開催された2019年欧州臨床腫瘍学会においてプレジデンシャル・シンポジウムで発表され、また「ランセット・オンコロジー」にも同時に掲載された。

ATTRACTION-3試験は、切除不能な進行・再発食道がん患者419例(腫瘍細胞のPD-L1発現を問わない)が対象の多施設国際共同無作為化非盲検第3相臨床試験。いずれも、フルオロピリミジン系薬剤およびプラチナ系薬剤を含む併用療法に不応または不耐の患者で、オプジーボ群と化学療法群(ドセタキセルまたはパクリタキセル)を比較して有効性および安全性を評価する。病勢進行、もしくは忍容できない毒性の発現が認められるまで、オプジーボ群(210例)にはオプジーボ240mgを2週間ごとに静脈内投与、化学療法群(209例)には、75mg/㎡を3週間ごとに静脈内投与、またはパクリタキセル100mg/㎡を6週間、1週間ごとに静脈内投与、その後は2週間休薬した。主要評価項目は全生存期間(OS)。副次評価項目には、無増悪生存期間(PFS)、奏効率(ORR)および奏効期間(DOR)が含まれた。

全生存期間の有意な延長を示し、死亡リスクを23%低減

同試験の最終解析において、オプジーボ群は、化学療法群と比較して、主要評価項目であるOSの有意な延長を示し、死亡リスクを23%低減した[HR 0.77;95%CI 0.62 – 0.96;p=0.019]。OSの中央値は、オプジーボ群で10.9か月、化学療法群で8.4か月だった。12か月および18か月の全生存率は、オプジーボ群で47%および31%、化学療法群で34%および21%だった。オプジーボ群の生存ベネフィットは、PD-L1発現レベルにかかわらず認められたという。

それ以外の評価項目については、奏効率(ORR)は、オプジーボ群で19%、化学療法群で22%、奏効期間(DOR)の中央値は、オプジーボ群で6.9か月、化学療法群で3.9か月だった。また、無増悪生存期間(PFS)の中央値は、オプジーボ群で1.7か月、化学療法群で3.4か月だった。

患者報告アウトカムにおける探索的解析では、オプジーボ群は化学療法群と比較して、生活の質(QOL)の有意な改善を示した。グレードを問わない治療に関連する有害事象は、オプジーボ群の66%、化学療法群の95%において発現。グレード3~4の有害事象は、オプジーボ群の18%、化学療法群の63%において発現したとしている。

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