関節リウマチ・ループス腎炎・慢性腎臓病を対象に、今後は骨粗しょう症でも
中外製薬株式会社とエンブレース株式会社は9月30日、関節リウマチ、ループス腎炎、慢性腎臓病患者への治療支援ツールを開発し、提供を開始したことを発表した。今後は、骨粗しょう症領域でも提供予定だとしている。
同ツールは、エンブレースが医療介護専用に開発した完全非公開型Social Networking Service(SNS)「メディカルケアステーション(MCS)」と連動したウェブツールだ。MCSは現在、200以上の医師会で正式採用され、約9万人の医療介護者が利用登録している。
画像はリリースより
患者・家族・医療介護者がツールに記録した症状や体調の変化を共有
患者の中には、複数の医療介護者の定期訪問を受けているものの、医療介護者間の情報共有が十分にされていない人や、遠隔地で通院の頻度が少ないため、次の通院までの長期間、医療者によるフォローが十分に受けられない人がいる。
同ツールの利用により、患者や家族、医療介護者がツールに記録した症状や体調の変化を共有し、相互に確認することで、より良い治療サポートにつながることが期待されている。また、ツール上の情報は所定のユーザー以外には完全非公開のため、患者は医療介護者と安心してコミュニケーションが図ることができるという。
その他、同ツールには、データの入力忘れを防ぐ定期的な入力の「お知らせ通知」機能や、気になる症状の程度に合わせた患者・家族・医療介護者へのアラート表示機能が搭載されている。
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・中外製薬株式会社 プレスリリース