医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > 医療介護専用の完全非公開型SNSと連動した治療支援ツールの提供開始-中外とエンブレース

医療介護専用の完全非公開型SNSと連動した治療支援ツールの提供開始-中外とエンブレース

読了時間:約 59秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年10月02日 AM11:45

・慢性腎臓病を対象に、今後は骨粗しょう症でも

中外製薬株式会社とエンブレース株式会社は9月30日、関節リウマチ、ループス腎炎、慢性腎臓病患者への治療支援ツールを開発し、提供を開始したことを発表した。今後は、骨粗しょう症領域でも提供予定だとしている。

同ツールは、エンブレースが医療介護専用に開発した完全非公開型Social Networking Service()「メディカルケアステーション(MCS)」と連動したウェブツールだ。MCSは現在、200以上の医師会で正式採用され、約9万人の医療介護者が利用登録している。


画像はリリースより

患者・家族・医療介護者がツールに記録した症状や体調の変化を共有

患者の中には、複数の医療介護者の定期訪問を受けているものの、医療介護者間の情報共有が十分にされていない人や、遠隔地で通院の頻度が少ないため、次の通院までの長期間、医療者によるフォローが十分に受けられない人がいる。

同ツールの利用により、患者や家族、医療介護者がツールに記録した症状や体調の変化を共有し、相互に確認することで、より良い治療サポートにつながることが期待されている。また、ツール上の情報は所定のユーザー以外には完全非公開のため、患者は医療介護者と安心してコミュニケーションが図ることができるという。

その他、同ツールには、データの入力忘れを防ぐ定期的な入力の「お知らせ通知」機能や、気になる症状の程度に合わせた患者・家族・医療介護者へのアラート表示機能が搭載されている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • モバイル筋肉専用超音波測定装置を開発、CTのように広範囲描出可能-長寿研ほか
  • ヒトがアンドロイドの「心」を読み取り、動きにつられることを発見-理研
  • 生活習慣病の遺伝的リスクと予防効果の関係、PRS×AIで評価-京大ほか
  • 精神的フレイル予防・回復支援「脳トレシステム」開発-愛知産業大ほか
  • ChatGPTと放射線科医、骨軟部放射線領域の診断精度を比較-大阪公立大ほか