国内製薬企業1社当たりのメディカルサイエンスリエゾン(MSL)の在籍人数は23.6人と初の減少となったことが、日本製薬医学会が製薬企業40社を対象に実施したアンケート調査で明らかになった。活動開始から2年以上の経験を持つMSLが全体の約97%を占め、中にはMSLの採用数を減らす企業が見られるなど、増加傾向にあった2年前に比べると人員数を確保できているようだ。MSLの業績評価指標についても、訪問回数などの行動量評価だけではなく、各疾患の治療に影響力のあるキーオピニオンリーダー(KOL)との関係構築など、質的に評価する体制にシフトしつつある。
調査は、MSL業務に関する現状と将来動向を明らかにする目的で、2年に1度実施しており、今回で5回目となる。2月下旬から約2カ月間にわたって製薬企業52社を対象に調査を行い、内資系企業27社と外資系企業13社の40社から回答を得た。