厚生労働省の「国民の健康づくりに向けたPHRの推進に関する検討会」が11日に初会合を開き、個人の健康診断や服薬履歴等の情報について、電子記録として把握するパーソナル・ヘルス・レコード(PHR)の活用に向けた議論を開始した。次回11月の会合で基本方針を固め、PHRに活用できる情報や適切な閲覧の仕方など課題の整理を進めていく予定。来年度の早い段階で、PHR推進に向けた工程表などの施策について中間的にまとめる。
6月に閣議決定された骨太の方針では、生涯にわたる健診情報の予防への分析と活用を進めるため、マイポータルを活用するPHRとの関係も含めて対応を整理し、2022年度をメドに標準化された形でデジタル化して蓄積する方策も含め、20年夏までに工程化することが盛り込まれた。政府の方針を受け、PHRの目的や方向性を明確化した上で、適切で効果的にPHRを利活用できる環境を整備するため、今回検討会での議論がスタートした。