■愛知県下で過去最大期間
愛知県は8日、国の承認内容と異なる製造方法で葛根湯エキスなど117品目(医療用26品目、一般用91品目)の漢方製剤を製造し、さらに製造記録を偽造するなど適正な品質管理を怠ったとして、松浦薬業に対し、医薬品医療機器等法違反で業務停止処分を命じたと発表した。処分内容は、知多郡の冨貴工場の医薬品製造業について8日から9月10日までの34日間、また名古屋市の本社営業所の第2種医薬品製造販売業については8日から9月8日までの32日間の業務停止命令を出した。愛知県下の医薬品製造業に対する業務停止の行政処分としては過去最大の期間となる。
県医薬安全課によると、今年2月14日に同課宛ての匿名の通報を受け、同社冨貴工場への立入調査を実施し、製造管理の不備を発見。その後、製造管理に関する改善と出荷済み製品の検証を行う中で、7月25日に医薬品117品目で厚労省の承認内容と異なる製造があったことが判明。さらに、そのことが発覚しないよう製造に関する記録を偽造し、薬事監視員に対しても虚偽の答弁を行っていた事実を確認した。