厚生労働省は7日、MSDがB型肝炎ワクチン「ヘプタバックス」を10月以降供給できなくなる見込みを示している問題について、安定供給を確保するため卸売販売業者と医療機関に協力要請する方針を、7日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会研究開発および生産・流通部会に示し、了承された。卸売販売業者には、取引実績がない医療機関や新設の医療機関から発注があった場合も不利に扱わないよう配慮することを求めるほか、医療機関には必要量に見合う量のワクチン購入などを求める考えである。
国内のB型肝炎ワクチンは、MSDとKMバイオロジクスの2社が、年間350~640万回接種分を市場に供給しているが、MSDにおいて原薬製造の上流工程で断続的に規格を満たせない事例が発生。