日本私立薬科大学協会がまとめた2019年度の私立薬科大学(薬学部)入学志願者調査の結果、入学志願者数は8万9156人と前年度に比べて6746人少なく、7年ぶりの8万人台に落ち込んだ。5年連続の減少で、前年度から志願者の減少幅も大きくなっており、薬学人気のピークアウト感が一層鮮明になった格好だ。募集数に対する入試倍率も7.9倍と前年度より低下。高止まりから、なだらかな下落傾向に転じている。ただ、入試倍率には依然として大きな開きが見られ、大学間格差がさらに拡大する情勢となっている(表参照)
調査は、私立薬大協加盟の57校(徳島文理大香川を含む)を対象に実施されたもの。今年度の定員は1万1236人と、前年度の1万1351人から115人減少。6年制学科は1万0571人、4年制学科は665人となった。また、募集数は一般が7091人、推薦が4047人となり、昨年度に比べて一般が減少した一方、推薦は増加し、合計の募集数は1万1138人と昨年度よりわずかに減少した。
志願者数は、一般7万5785人(前年度8万1684人、推薦1万3371人(1万4218人)、合計で8万9156人と、昨年度から6746人と大きく減少した。志願者数は、15年度から減少に転じて以来、7年ぶりの8万人台と9万人を割り込んだ。志願者数の減少傾向が続いており、一時は志願者10万人を超えた薬学人気も、ピークアウト感が一層鮮明になった格好と言える。