■医療界上位の15万9000票
本田氏は、選挙事務所に詰めかけた支持者や選挙活動の支援者に謝意を示した上で、「これから薬の専門家として、医療と福祉の充実、薬剤師の地位向上につながる取り組みに精一杯努力していきたい」と語った。
日本薬剤師連盟の山本信夫会長は、「本田氏を組織内候補に擁立することを決めてから、様々なご意見をいただいた」としつつ、「2年3カ月に及んだ選挙活動を通じて、それらの意見を乗り越えながら、この日を迎えるために頑張ってきた。もうこれ以上言うことはない」と喜びを語った。
22日に記者会見した日薬連盟の山本会長は、15万9000票余りを獲得できた要因として、「皆で自分たちの代表を出そうと決めたことが2年3カ月かけてじわじわと浸透し、日本中を二回り半して本田さんの思いが仲間に広がった」ことなどを挙げた。
当初、日薬連盟では「医療業界の候補者の中でトップ」(岩本幹事長)となる「30万票獲得」を目標に活動していたものの、実際は約半分の得票数となった。この数字について岩本幹事長は、「医療業界の中で上位という目標は達成できた」とした上で、「これまでとは異なり、福祉団体の支援がなかった状況などを踏まえると、頑張ったのではないか」との認識を示した。
■当確の知らせに歓声
選挙事務所では、日薬連盟の山本会長ら幹部をはじめ、自民党の松本純衆院議員、藤井基之参院議員、渡嘉敷奈緒美衆院議員、中川雅治参院議員らも開票を見守った。日付が変わった22日2時25分頃に、朝日系のインターネット速報で本田氏に「当選確実」のマークが打たれ、一部支援者から歓声が上がった。
ただ、陣営はNHKから当選確実が出るのを待ってから、本田氏に事務所へ来てもらうことにした。その後、支援者にオレンジ色の法被が渡され、万歳の準備を整えるも、3時半を過ぎても当確の一報は出ず、支援者らの中にも疲れの色が見え始めた。
そんな中、3年前の藤井氏に遅れること26分、4時41分にNHKテレビで「本田顕子氏当確」を知らせるテロップが流れると、支援者からは拍手、歓声が沸き起こり、駆けつけた本田氏と支援者らが万歳三唱で当選の喜びに浸った。