薬学教育モデル・コアカリキュラムの改訂を受けて今年2月から始まった新たな実務実習は、大きなトラブルもなく円滑に進行しているものの、改善すべき点も少なくないことが、13~14の両日に広島市内で開かれた医療薬学フォーラムのシンポジウムで、薬系大学教員から示された。施設によっては、参加・体験型実習の実践が不十分だったり、薬局実習では代表的な8疾患をカバーできなかったりするなど、様々な課題が浮かび上がった。一方、連携が進むなど、新たな実習体系の効果を評価する声もあった。
薬学教育6年制の新たな実務実習は、▽参加・体験型実習の充実▽病院と薬局が連携した一貫性のある実習――をテーマに2月から始まった。1年間を4期に分け、学生は薬局と病院で計2期の連続した実習を受ける。1期の薬局実習は5月上旬に終了し、現在は2期の薬局、病院実習が行われている。