中央社会保険医療協議会は10日の総会で、2020年度診療報酬改定に向け、地域包括ケアシステムにおける医療のあり方について議論した。複数の委員が地域医療での薬局・薬剤師の役割に言及。地方でかかりつけ薬剤師制度の浸透が進んでいないことや、薬局が設置されていない「無薬局町村」の問題に関心がない自治体がある現状を指摘する声が上がった。
厚生労働省は、18年度診療報酬改定において地域包括ケアシステムの中で地域医療に貢献する薬局を新たに「地域支援体制加算」で評価し、医療資源が少ない地域の薬局を評価対象としたことを説明。また、全国約150の町村で薬局が設置されておらず、薬局薬剤師数に地域差がある実態などを示した。