医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【医薬品情報学会で議論】薬剤師業務はAIと共存-専門家として付加価値必要

【医薬品情報学会で議論】薬剤師業務はAIと共存-専門家として付加価値必要

読了時間:約 2分24秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年07月03日 AM11:30


■医薬品情報学会で議論

)の導入で薬剤師の仕事が奪われるのか――。急速に進むAI開発によって薬剤師業務に置き換わる可能性が大きな注目を集め、脅威論も広がる中、6月29日に札幌市内で開かれた第22回日本医薬品情報学会学術大会では、医療現場の医薬品情報()業務にAIを活用している施設の事例をもとに議論を展開。DI業務や対物業務の部分をAIで効率化しつつ、薬剤師の専門性で付加価値を創造することにより、AIと共存できるとの意見で一致した。今後、AIをうまく活用しながら薬剤師業務を発展させていくことの重要性が共通認識となりそうだ。

望月伸夫氏(国立がん研究センター東病院薬剤部)は、AIを活用した医薬品情報問い合わせ支援システムの開発事例を紹介。現在は国立がん研究センター中央病院・東病院、国立国際医療研究センター、国立循環器病研究センターの4施設で問い合わせデータベースの登録を進めているが、今後は国立病院機構に登録を拡大し、実証実験を実施していく方向性を提示。「それぞれの患者に適した個別の医療情報の提供が求められる時代になるのではないか」と展望した。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言
  • 【消費者庁部会】紅麹問題でGMP指針改正-微生物原材料の食品対象
  • 【エーザイ】レカネマブ欧承認勧告-ApoEε4ホモ接合を除外
  • 【日病薬中四国ブロック会議】動き出す薬剤師出向計画‐アウトカム意識が重要に
  • 【財政審】中間年改定は全品目実施を-スイッチOTC推進促す