中央社会保険医療協議会は26日の総会で、2020年度診療報酬改定に向け、重複投薬やポリファーマシー、フォーミュラリーなどをテーマに議論した。特に医薬品の効率的で有効・安全な使用に貢献すると注目されているフォーミュラリーについて、病院や地域で普及させることの必要性や重要性については診療側、支払側から一定の理解が得られたものの、具体的な取り組みを診療報酬で評価することには複数の委員から慎重な意見が相次いだ。
フォーミュラリーに厳密な定義はないものの、一般的に「医療機関等において医学的妥当性や経済性等を踏まえて作成された医薬品の使用方針」として用いられている。薬剤が精選されるため、漫然投与や薬剤の成分重複、併用禁忌・注意が回避できるほか、薬剤費用の節減、在庫減につながり、経営改善に寄与するなどのメリットがある。