全国薬科大学・薬学部の2019年度の大学院進学者について、6年制学科に続く4年制博士課程は約6割の大学で定員を割り込んでいることが、薬事日報の調査で明らかになった。大学院を設置している66校のうち、6年制に続く4年制博士課程の定員数494人に対し進学者は458人とほぼ定員を確保していたが、各大学の状況を見ると、約6割に上る38校で定員数を下回っており、そのうち11校では進学者がいなかったことが分かった。
今年度は、横浜薬科大学で新たに薬学専攻博士課程(4年制)と薬科学専攻修士(2年制)が設置され、大阪大谷大学に薬学研究科の博士課程(4年制)が設置された。また、昭和薬科大学、大阪薬科大学、福岡大学では、4年制学科に続く博士前期課程(2年制)の定員が削減された。
大学院は、各薬科大学・薬学部により特徴的な制度(表参照)となっているが、回答が得られた大学では、今年度の6年制学科に続く博士課程(4年制)の定員数494人に対して、進学者は458人と、ほぼ定員数を確保していることが分かった。
しかし、大学院を設置している66校のうち38校が定員数を下回っており、そのうち11校では進学者が得られなかった。
4年制学科に続く博士前期課程(2年制)については、定員数1211人に対して進学者は1062人、博士後期課程(3年制)の定員数319人に対して進学者は238人だった。