■シロドシンに16社参入
今回、薬価収載の希望品目は269品目だったが、採算上の理由や合併などにより5品目が取り下げられたことから、86成分170規格264品目が収載された。
収載状況の内訳を見ると、内用薬が55成分98規格181品目、注射薬が12成分29規格30品目、外用薬が24成分43規格53品目となり、歯科用薬剤はなかった。
初めて収載された後発品は、抗精神病薬のブロナンセリン、持続型赤血球造血刺激因子製剤のダルベポエチンアルファ(遺伝子組み換え)、持続性癌疼痛治療薬のオキシコドン塩酸塩水和物、アレルギー性鼻炎治療薬のモメタゾンフランカルボン酸エステル水和物、緑内障・高眼圧症治療薬のトラボプロスト・チモロールマレイン酸塩など5成分20規格48品目。内用薬が1成分4規格32品目、注射薬が2成分11規格11品目、外用薬が2成分5規格5品目だった。
そのうち先発品メーカーから特許使用の許可を得て、後発品として先行販売するAGは、3成分15規格15品目が収載される。DSファーマプロモが抗精神病薬のブロナンセリン4規格4品目、協和キリンフロンティアが持続型赤血球造血刺激因子製剤のダルベポエチンアルファ(遺伝子組み換え)9規格9品目、キョーリンリメディオがアレルギー性鼻炎治療薬のモメタゾンフランカルボン酸エステル水和物2規格2品目を発売する。
医療安全の観点から一般名に名称変更したなどの代替新規を含め収載品目数が多かった上位企業は、日医工の14品目、鶴原製薬とキョーリンリメディオの12品目、日本薬品工業と岩城製薬の11品目だった。
代替新規を除いた収載品目数の上位5社は、協和キリンフロンティアの9品目、協和薬品と日医工の8品目、小林化工とニプロの7品目となった。
後発品の収載品目数が最も多かったのは、シロドシンの16社46品目、次いでブロナンセリンの10社32品目となった。新規収載希望が10品目を超えた内用薬を先発品の「0.4がけ」とするルールの適用はなかったが、既収載品と剤形などが同じで合計銘柄数が10を超えた品目を先発品の「0.4がけ」とするルールは、シロドシン1成分46品目に適用された。