ファイザー社より、300万米ドルのマイルストンを受領
そーせいグループ株式会社は6月10日、戦略的提携先であるファイザー社との多岐にわたるGタンパク質共役受容体(GPCR)に作用する新薬創出研究提携により、新たに臨床開発候補物質を選定したことを発表した。この成果により、同社グループは新たに300万米ドル(約3億2600万円)のマイルストンを、ファイザー社より受領することになる。
2015年11月、同社グループは、ファイザー社との間で複数の領域における最大10種のGPCRターゲットに対する新規医薬品開発に関する戦略的提携を開始した。
これらターゲットの多くは、治療対象となる可能性のあるさまざまな疾患の重要な作用部位として、臨床あるいは生物学的に役割が明確になっているものの、内在する技術的課題から、従来の創薬アプローチでは、候補薬の創出が困難だった。
StaR技術・構造ベース創薬技術が低分子物質の創出に有用であることを実証
同課題に対応するため、両社の研究者が協働し、それぞれの専門性を補完的に活用することで、当初ファイザー社が選定したGPCRに対する構造ベース創薬(SBDD)が可能となった。ファイザー社は、この提携から生み出された各ターゲットに対する全ての治療薬(低分子およびバイオ医薬品)に関して開発・製造販売の責任を負い、グローバルでの独占的開発・製造販売権を保有する。
協働の結果、2019年5月にはファイザー社が1番目の候補物質を選定。今回の成果は、同社グループが提供した、特定のプログラムに関する複数の安定化された受容体「StaR(R)タンパク質」、X線構造情報、および生物物理学的データによるもので、GPCRに対する新薬創出研究提携により創出された、2番目の臨床開発候補物質となる。また、StaR技術および構造ベース創薬技術が、重要な疾患ターゲットに作用する低分子物質の創出に有用であることも実証されたと言える。
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・そーせいグループ株式会社 プレスリリース