心房細動治療において、より細やかな用量調節を可能にした新規格
トーアエイヨー株式会社とアステラス製薬株式会社は6月7日、経皮吸収型・β1遮断剤「ビソノ(R)テープ」(一般名:ビソプロロール)について、心房細動治療においてより細やかな用量調節を可能とする新規格の「ビソノテープ 2mg」を、頻脈性心房細動を効能・効果として、日本で発売を開始したと発表した。
画像はリリースより
ビソノテープは、トーアエイヨーと日東電工株式会社が共同開発した世界初の経皮吸収型・β1 遮断剤。2013年9月に日本において、本態性高血圧症(軽症~中等症)の治療薬として「ビソノテープ 4mg」、「ビソノテープ 8mg」を発売。また、2019年1月には頻脈性心房細動の効能・効果の承認、ならびに頻脈性心房細動の専用規格である「ビソノテープ 2mg」の製造販売承認を取得した。あわせて、「ビソノテープ 4mg」、「ビソノテープ 8mg」については、製剤の耐水粘着性を改善するための製剤改良を実施している。
内服を負担と感じる頻脈性心房細動患者の服薬アドヒアランス向上に寄与
今回発売した「ビソノテープ 2mg」の効能・効果は、頻脈性心房細動。用法・用量は、通常、成人にはビソプロロールとして1日1回4mgから投与開始し、効果が不十分な場合には、1日1回8mgに増量する。同剤は胸部、上腕部または背部のいずれかに貼付し、24時間ごとに貼りかえる。 なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最大投与量は8mgとしている。
トーアエイヨーとアステラス製薬は「今回の発売を通して「ビソノテープ 2mg・4mg・8mg」 が内服を負担と感じる頻脈性心房細動患者の服薬アドヒアランス向上に寄与することにより、心房細動治療により一層貢献したい」と、述べている。
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