■名古屋で医学会総会
第30回日本医学会総会が4月27~29日の3日間、「医学と医療の深化と広がり―健康長寿社会の実現をめざして」をメインテーマに、名古屋市の名古屋国際会議場を主会場に開かれた。1902年以来、4年に1回開かれ約120周年を迎えた今総会は、中部8県の医科大学、県医師会のオール中部体制で開催。四つの柱からなるプログラムを企画し、先端医学・医療や健康長寿社会実現のための取り組みまで幅広く議論した。初めて国際化の課題にも向き合った。市民公開講座も14セッション開催し、人生100年時代の到来に向けて国民の健康への関心が高まる中、市民との対話を積極的に実践する、より社会に開かれた総会となった。
開会式で齋藤英彦会頭は、3月30日から4月7日までポートメッセなごやで開催した市民展示「健康未来EXPO」に言及。「多くの親子連れが訪れて参加者は30万人を超え、医学会総会の目的の一つである市民への医学医療、健康情報を届けること、市民との対話は成功としたと思う」と成果に自信を示した。