既存治療で効果不十分なアトピー性・アレルギー性疾患に効果
サノフィ株式会社は4月26日、「デュピクセント(R)皮下注300mgシリンジ」(一般名:デュピルマブ(遺伝子組換え))が、2019年5月1日より処方箋を交付できる注射薬および在宅自己注射指導管理料の算定対象となる注射薬として追加されることを発表した。
デュピクセントは、Type2炎症で中心的役割を果たすタンパク質であるインターロイキン4(IL-4)と、IL-13によるシグナル伝達を阻害するヒトモノクローナル抗体。免疫系の過剰反応の一種である過剰なType2炎症は、アトピー性皮膚炎や喘息をはじめとするアトピー性/アレルギー性疾患に関与していると考えられている。
隔週での通院以外に、2週間隔で在宅自己注射が可能に
デュピクセントは通常、デュピルマブ(遺伝子組換え)として初回に600mgを皮下投与し、その後は1回300mgを2週間隔で皮下投与する。患者の通院負担の軽減のため、同剤を在宅自己注射指導管理料の対象薬剤とするための要望書が、日本皮膚科学会と日本アレルギー学会から厚生労働省へ提出されていた。
日本では「成人の既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎」および「12歳以上の既存治療によっても症状をコントロールできない重症または難治の気管支喘息」に対する治療薬として承認されている。今回の「在宅自己注射」対象薬剤へ追加を受け、注射を受けるために隔週での通院以外に、2週間隔で在宅自己注射が可能となり、患者にとっては新たな選択肢が増えたと言える。
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・サノフィ株式会社 プレスリリース