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MSD、2018年の売上高は約3497億円、前年比2.5%減

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2019年05月07日 PM02:00

がん・プライマリー領域は堅調だが、薬価改定が響きマイナス成長

MSD株式会社は4月19日、年次事業説明会を開催し、代表取締役社長のヤニー・ウェストハイゼン氏と副社長執行役員 グローバル研究開発本部長の白沢博満氏が講演した。


代表取締役社長
ヤニー・ウェストハイゼン氏

同社の2018年国内売上高は約3497億円で、前年比2.5%減となった。「がん、プライマリー領域は堅調だったが、結果的にマイナス成長となった」とウェストハイゼン氏。増収要因として同氏は、がん領域の伸長、プライマリー領域製品の堅調な推移、過去最多となった11の薬事承認取得を挙げた。一方、減収要因としては薬価改定の影響を受けたこと、C型肝炎領域での競合激化、長期収載品の減収を挙げた。製品ごとの国内売上では、昨年までの売上トップであったDPP-4阻害薬のジャヌビア(一般名:シタグリプチン)が、抗悪性腫瘍薬のキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)へトップの座を譲った。

11の薬事承認取得は過去最多、キイトルーダの適追を中心に


副社長執行役員 グローバル研究開発本部長
白沢博満氏

同社が2018年に薬事承認を取得したのは11件で、同社にとっては過去最多だ。新製品や剤型追加の承認取得は、DPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬の配合剤であるスージャヌ(一般名:シタグリプチン/イプラグリフロジンL-プロリン)をはじめとする4剤。適応追加は、キイトルーダの「がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性()を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)」など7件で、そのうち6件はキイトルーダの適応症追加だ。

白沢氏によると、2019年2月22日現在、第2相試験が2件、第3相試験が12件進行しており、承認申請中は5件(公開されているもののみ)。その多くがキイトルーダに関連するもので、エーザイ株式会社のレンビマ(一般名:レンバチニブ)との併用療法も含まれる。進行中の試験の結果次第で、「2019年は2018年以上の薬事承認申請もあり得るかもしれない」と白沢氏。キイトルーダとレンビマの併用療法についても、「できるだけ早く患者さんに届けたい」とコメントした。

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