厚生労働省は24日、患者一人ひとりの癌遺伝子変異に適した治療を行う癌ゲノム医療に用いる「遺伝子パネル検査」の保険適用について、医療機関が患者の同意を得て「がんゲノム情報管理センター(C-CAT)」にデータ提出することなどを要件とする案を中央社会保険医療協議会総会に示し、了承された。個人情報保護関連法令を遵守し、コンパニオン診断としての検査はパネル検査として算定できないこととした。より詳細な要件や価格などについては、今後の総会で検討する。
遺伝子パネル検査は、癌患者の治療に役立つ情報を得るため、一度に複数の遺伝子変異を調べることができる。癌関連遺伝子領域を濃縮し、DNAシークエンサーで塩基配列を決定。塩基配列をデータベース情報と照合し、遺伝子異常を検出する。専門家で構成されるエキスパートパネルが結果をレポートとして作成し、患者の治療方針決定に活用する。