立命館大学創薬科学研究センターは、創薬領域の産学連携研究の拠点となるオープンラボを関東に新設する計画を進めている。数年前から複数の製薬関連企業と大学研究者、専門家らが連携し、創薬領域に共通の課題解決を目指す共同研究をスタート。その推進には関東に専用ラボが必要になると判断し、構想を練り上げた。運営費は主に企業の資金でまかなうため、賛同を得られるかが実現のカギになる。今秋頃の本格稼働を見据え、賛同する企業を募っていく。
産学連携オープンラボは、第一三共葛西研究開発センター(東京都江戸川区)内の賃貸ラボスペースの1部屋(約113m2)に設ける計画。部屋を2区画に分け、一つは製薬企業や創薬支援企業、大学から研究者が出向いて共同研究を実施するエリアとして活用する。高感度質量分析装置など基本的な実験設備を整える予定だ。