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疼痛治療剤「タリージェ錠」発売−第一三共

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2019年04月17日 AM11:45

2019年1月にPNP適応で承認取得

第一三共株式会社は4月15日、疼痛治療剤「タリージェ(R)錠2.5mg・5mg・10mg・15mg」(一般名:ミロガバリンベシル酸塩)を、国内で新発売したと発表した。


画像はリリースより

タリージェは、第一三共が創製したα2δリガンド(電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに結合する物質)。今回の発売は、日本を含むアジアにおいて実施した糖尿病性末梢神経障害性疼痛(DPNP)患者を対象とした第3相臨床試験、帯状疱疹後神経痛(PHN)患者を対象とした第3相臨床試験の結果に基づくもの。2019年1月に「末梢性神経障害性疼痛(PNP)」を適応として、国内製造販売承認を取得した。

DPNP患者は糖尿病患者の9~22%、PHN患者は帯状疱疹患者の10~25%

PNPは、さまざまな原因によって末梢神経に損傷や機能異常が起こり生じる痛みで、代表的なものにDPNPやPHNなどがある。

DPNPは、神経の損傷によって引き起こされる末梢性神経障害性疼痛の代表的な疾患。糖尿病性末梢神経障害は、四肢の神経障害や知覚麻痺を引き起こす疾患で、最も一般的で長期化する糖尿病の3大合併症のひとつ。症状として、激しい痛み、痛覚過敏、しびれ、平衡および筋肉運動障害、灼熱痛、刺痛などがあり、夜間に痛みが増すことが多く、睡眠障害に至ることもある。日本で1,000万人を超えると推測される糖尿病患者のうち、DPNPに罹患している患者の割合は9~22%と報告されている。

また、PHNは、神経の損傷によって引き起こされる末梢性神経障害性疼痛の代表的な疾患で、帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが神経節内に潜伏感染し、ウイルスに対する免疫力が低下することで発症。帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹が治癒した後も焼けるような痛みや電気が走るような痛みが持続し、まれに筋力の低下や麻痺を引き起こす難治性疼痛のひとつと考えられている。日本で年間に50~60万人が発症している帯状疱疹患者のうち、PHNに罹患している患者の割合は10~25%とされている。(QLifePro編集部)

 

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