政府の経済財政諮問会議は10日、今年度の骨太方針の策定に向け、具体化が必要な社会保障改革を議論した。民間議員は、医療・介護分野の改革で2020年度診療報酬改定に言及。特に調剤報酬に関しては、「引き続き課題が残っており、大胆な改革の推進が必要」と強調。調剤料など技術料やかかりつけ薬局などの効果や意義を検証した上で、正当性が疑われる場合は「報酬を大胆に適正化すべき」と大幅な引き下げを迫った。薬価制度の抜本改革も推進すべきとした。
民間議員は、社会保障改革のうち、特に医療・介護分野の改革として、▽20年度診療報酬改定に向けて▽次世代型行政サービスの推進▽地域医療構想の実現▽保険者機能の強化▽介護保険制度の見直し――の5項目に取り組むべきとし、骨太方針で具体化することを求めている。