レボドパ含有製剤のウェアリングオフ現象の改善を効能・効果として
協和発酵キリン株式会社は4月4日、米国で開発中のイストラデフィリン(開発コード:KW-6002)について、「レボドパ含有製剤で治療中のパーキンソン病成人患者におけるウェアリングオフ現象の改善」を効能・効果として、米国食品医薬品局(FDA)への新薬承認の再申請が受理されたことを発表した。
同剤は、同社が創製したアデノシンA2A受容体に対する選択的拮抗薬。同受容体は、生体内物質であるアデノシンに対する受容体のひとつで、Gタンパク共役型受容体(GPCR)に分類される。脳内ではパーキンソン病において、変性や異常が認められる大脳基底核に分布し、運動機能の調節に関与していると考えられている。
日本では「ノウリアスト」として、2013年5月より販売
ウェアリングオフ現象とは、レボドパ製剤の薬効時間が短縮し、服用後数時間を経過すると、その効果が消退する現象。イストラデフィリンは、日本国内において、レボドパ含有製剤で治療中のパーキンソン病におけるウェアリングオフ現象の改善を効果・効能とし、製品名「ノウリアスト(R)」として2013年5月より販売されている。
今回の再申請は、他のパーキンソン病治療薬を併用または併用せずに安定した用量のレボドパ/カルビドパを服用しているパーキンソン病患者対象多施設無作為化・二重盲検プラセボ対照試験の結果に基づくもの。なお、審査終了目標日は2019年8月27日を予定している。
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・協和発酵キリン株式会社 ニュースリリース