海外では「PRISTIQ」の製品名で、大うつ病を適応症として販売
持田製薬株式会社とファイザー株式会社は4月1日、米ファイザー社が権利を保有し、国内で開発中のデスベンラファキシンを有効成分とする医療用医薬品について、持田製薬が日本国内において同剤の開発・販売等を行う独占的権利に関するライセンス契約を3月29日に締結したと発表した。
デスベンラファキシンは、選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害作用を持つ薬剤(SNRI)。北米、豪州、韓国において「PRISTIQ(R)」の製品名で大うつ病を適応症としてすでに承認され、販売されている。日本国内においては、これまでファイザーが同剤の開発を進めてきており、現在、臨床第3相段階にある。
ファイザーによる承認取得後、両社が共同して販売促進活動を実施
今回の契約締結により、両社は同契約のもと、同剤に対してうつ病治療剤として日本国内での製造販売承認取得に必要な開発を共同で実施。ファイザーによる製造販売承認取得後、両社が共同して販売促進活動を行う予定。
持田製薬は「精神科領域を重点領域のひとつに掲げ、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)「レクサプロ(R)」、四環系抗うつ剤「テシプール」等でうつ病治療に寄与してきた。同剤を開発し、多様な病状を呈するうつ病に治療剤の選択肢を増やすことで、さらに医療に貢献していきたい」としている。
ファイザーは「今回の契約を通じて、同剤の国内開発を加速し、海外ではすでに治療に利用されている同剤を、1日も早くうつ病で苦しむ国内の患者のもとに届けられるよう努力していきたい」と、述べている。
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・ファイザー株式会社 プレスリリース