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蒸散効率が向上した前立腺肥大症治療用レーザシステム「GreenLight XPS」発売-ボストン・サイエンティフィック

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2019年03月27日 PM02:00

海外ではレーザ治療の第一選択、改良版のデバイスで術者負担軽減

ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社は2月28日、(BPH)の外科的治療のひとつ、光選択的前立腺蒸散術(PVP)に用いる532nm緑色可視光レーザシステムの新型となる「」を日本国内で発売した。


画像はリリースより

前立腺肥大症(BPH)は、前立腺の良性過形成から下部尿路機能障害を呈し、、残尿感、尿意切迫感などの症状でQOLが障害されている場合や、患者本人・家族の希望がある場合には治療が必要となる。BPHの主な治療法としては、行動療法や薬物療法のほか、PVP、経尿道的前立腺切除術(TURP)、ホルミウムレーザ前立腺核出術(HoLEP)などの手術療法が行われている。

PVPは緑色の可視レーザ光を用いて肥大した腺腫を効率的に蒸散させるレーザ療法で、世界各国でレーザ療法の第一選択となっている治療法だ。内視鏡(膀胱鏡)を用いて経尿道的に肥大した前立腺へアプローチし、高出力緑色可視レーザ光を照射して肥大した前立腺組織を加熱・蒸散させる。カテーテル留置期間、入院期間が短く、出血や低ナトリウム血症(TUR)症候群のリスクが少ないこと、また、抗凝固薬を使用中の患者に対しても実施可能であるなどのメリットに加え、手技取得に要する期間が短くて済むことも、術者にとっては利点となる。

照射面積が50%広くなり、従来と同じ照射時間で2倍以上の腺腫除去が可能に


画像はリリースより

今回発売されたGreenLight XPSは、高出力のレーザ発生装置(コンソール)と専用のレーザガイド用プローブ(ファイバー)から構成されるPVP用のレーザシステムだ。従来品と比べて照射面積が50%広くなり、従来品の半分の時間での手技が可能となった。自己冷却式の専用ファイバーを採用したことで蒸散効率が向上し、従来と同じ照射時間であっても2倍以上の腺腫を除去できる。

さらに、従来品と比べてファイバーの耐久力も向上したという。メタルキャップによるファイバー先端の保護やファイバー内部での自己冷却機能で、高温による手技中のファイバーの劣化(失透)を抑制した。蒸散深度は従来品と同等であり、熱凝固による排尿障害などの合併症リスクも少ない。

同社は、新しくなったGrennLight XPSにより、PVPを行う医師の負担軽減につながることが期待されるとしている。

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