■受験者数の増加が寄与
厚生労働省は25日、第104回薬剤師国家試験の結果を発表した。受験者数1万4376人のうち、合格者は1万0194人で前回より610人上回った。合格率は0.33ポイント増の70.91%だった。2016年の第101回試験以来、合格者数が3年ぶりに1万人を超えたが、合格率が前回と同水準だったことを踏まえると、受験者数が前回より797人増えたことが影響したと見られる。また、今回の国試から導入された、薬剤師にすべきでない受験者を識別するため、一定数以上選択した場合に自動的に不合格となる「禁忌肢」は、誤って2問まで選択しても不合格にならない措置が取られた。厚生労働省は、今回の結果について「さほど大きな変化はないのではないか」との認識を示した。