日本薬学会は20日、千葉市内で代議員総会を開き、2019~20年度の新会頭に高倉喜信氏(京都大学大学院薬学研究科教授)が就任することを決議した。任期2年の副会頭には堅田利明氏(武蔵野大学薬学部教授)、高山廣光氏(千葉大学大学院薬学研究院教授)の2人を選出。任期1年の副会頭には、来年3月に京都市で開かれる第140年会組織委員長を務める中山和久氏(京都大学大学院薬学研究科教授)が選ばれた。
あいさつした新会頭の高倉氏は「歴代の会頭の努力で築き上げられてきた日本薬学会のプレゼンスをさらに高めるべく努力したい」と強調。「今の日本のサイエンスは薬学も含めて明るいとは言い難いのが現状。将来を支える若い研究者の元気が出るような研究環境作りが大事だと思う」と述べ、日本薬学会としても奨学金事業や各賞の表彰などを通じて「若手の支援に、より一層取り組んでいきたい」と語った。