次世代シークエンサーを用いた網羅的がん関連遺伝子解析システム
中外製薬は3月19日、みらかホールディングス株式会社の連結子会社である株式会社エスアールエル(SRL)と中外製薬が、中外製薬の遺伝子変異解析プログラム「FoundationOne(R)CDxがんゲノムプロファイル」について、業務提携契約を締結したと発表した。同契約のもと、SRLは同プログラムを利用する医療機関から検査を受託する。
FoundationOneCDxがんゲノムプロファイルは、次世代シークエンサーを用いた網羅的がん関連遺伝子解析システム。遺伝子変異解析プログラム(がんゲノムプロファイリング検査用)と、体細胞遺伝子変異解析プログラム(抗悪性腫瘍適応判定用)から構成されており、がん関連遺伝子のゲノムプロファイリング機能として、患者の腫瘍組織を用いて、固形がんに関する324のがん関連遺伝子の変異情報などを一度の検査で網羅的に調べることが可能。
バイオマーカーとして、MSIの判定やTMBの算出も
コンパニオン診断の機能としては、国内で承認されている各分子標的薬の適応判定の補助として使用することが可能。また、がん免疫療法の有効性との関連が報告されているバイオマーカーとして、マイクロサテライト不安定性(Microsatellite Instability:MSI)の判定や、腫瘍の遺伝子変異量(Tumor Mutational Burden:TMB)の算出を行う。
なお、業務提携によるみらかHDの2019年3月期の連結業績に与える影響、また、中外製薬の2019年12月期の連結業績に与える影響は、ともに軽微としている。
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・中外製薬株式会社 ニュースリリース