厚生労働省は13日、「臨床研究・治験の推進に関する今後の方向性」の中間取りまとめ案を厚生科学審議会臨床研究部会に示し、概ね了承された。臨床研究・治験を活性化するため、新薬開発と治療の最適化を目的とした臨床研究をバランス良く進めること、小児用医薬品の臨床試験が効率的に実施できる支援体制を構築するなどの施策を盛り込んだ。厚労省は、これら施策に必要な予算措置を検討する予定。
中間取りまとめでは、今後の臨床研究・治験を活性化させるための課題と対応策として、▽新薬・新医療機器等の開発と治療の最適化のための研究のバランス▽リアルワールドデータ(RWD)の利活用促進▽小児疾病・難病等の研究開発が進みにくい領域の取り組み▽人材育成の強化と財政的リソースの効率化▽国民・患者の理解や参画促進――の5項目を示した。