大阪府立大学は創薬研究者の育成に力を入れるため、創薬専門の教育課程を2020年度に設置する。履修の選択は自由だが、全学域(学部)の学生が、専攻分野にプラスして創薬を学べる少人数制のカリキュラムを新たに設ける考え。学生は、異なる学部の創薬関連科目を受講したり、各学部の研究室で関連実習を受けたりして知識や技術を身につける。学内では既にバイオ医薬品など生命科学領域の研究が実践されており、その実績を土台にして創薬研究者を育てる。
新しいカリキュラムの名称は「創薬科学副専攻」。基礎研究から製剤技術、薬事承認まで学習する「創薬概論」、学内の各研究室で行われる「創薬科学実習」など新規5科目を開講する。そこに、理学や農学、獣医学など各学部が持つ創薬関連科目を加えて、体系的に学べる教育課程として再構成する。20年度に入学した全学部の学生を対象に希望を募る。1学年あたり25人程度の履修を見込んでいる。