グルコース濃度の変動がリアルタイムで確認可能
テルモ株式会社は2月28日、持続血糖測定器「Dexcom G4 PLATINUMシステム」(デクスコム G4 プラチナムシステム)を、全国の医療機関に向けて発売したと発表した。
画像はリリースより
デクスコム G4 プラチナムシステムは、持続血糖測定器で世界トップシェアの米デクスコム社が製造を行い、日本での独占販売権をテルモが有する持続グルコースモニタシステム。糖尿病患者の間質液中のグルコース濃度を測定し変化の傾向とパターンを示す。
皮下に挿入したセンサーにより、間質液中のグルコース濃度を連続的に記録し、得られた情報をモニターに表示する。さらに、その情報を汎用コンピュータおよびインターネットを経由して専用ソフトウェアに送信。表示された情報から、糖尿病管理を最適化するために必要な血糖値変動パターン情報を提供する。同製品の使用で、患者がリアルタイムにグルコース濃度の変動を確認することが可能となる。また、高精度なうえ、低血糖時と高血糖時にアラートを出す安全機構も備えているという。
次世代持続血糖測定器についても継続協議の予定
デクスコム G4 プラチナムシステムによって得られた情報は、通常使用する自己血糖測定を代替するものではなく、補助を目的とし、患者による在宅での使用および医療機関での使用を意図するもの。
テルモは、「糖尿病治療の指標の一つである血糖の変動傾向を把握することができる持続血糖測定器の発売は、テルモが糖尿病治療にさらに貢献するうえで、重要な一歩であると考えている。このたび発売する持続血糖測定器と、自社の血糖自己測定器やインスリンポンプを組み合わせて提案し、糖尿病患者のQOL向上に貢献していきたい」と、述べている。なお、デクスコム社とは同社の次世代持続血糖測定器についても継続して協議する予定だとしている。
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・テルモ株式会社 プレスリリース