医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【厚労省】ボツリヌス毒素量が規格外-安全に問題なし、新ロット提供

【厚労省】ボツリヌス毒素量が規格外-安全に問題なし、新ロット提供

読了時間:約 1分30秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年02月20日 AM10:45

厚生労働省は15日、KMバイオロジクスが製造販売する「乾燥ボツリヌスウマ抗毒素」について、E型抗毒素の含有量が承認規格を下回るロットが2件投与されていたことを公表した。ボツリヌス抗毒素は、国が一括購入して備蓄し、都道府県からの要請を受けて有料で提供しているが、安全性に問題はなく、いずれも有害事象は確認されていないことから、行政処分などは予定していない。今回の事案を受け、KMバイオは「多大なる心配と迷惑をかけたことをお詫びする。この経験を今後の製造に生かし、安定した品質の製品を届けられるよう努める」と謝罪のコメントを発表した。

KMバイオによると、安定性評価の力価試験でE型抗毒素の含有量が承認規格を下回ったボツリヌス抗毒素は、E型「製造番号E01」と多価「製造番号001」の2品目。2017年6月から4回、含有量が承認規格を下回ったことを厚労省に報告した。E型1件、多価1件の投与が確認されているが、いずれも有害事象は確認されておらず、今年1月までに承認規格を満たした新ロットに交換している。厚労省は、新ロットを都道府県に提供する。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【財政審】中間年改定は全品目実施を-スイッチOTC推進促す
  • 【中医協議会】ケサンラに有用性加算5%-投与期間の短縮を評価
  • 私学助成にメリハリを-財政審歳出改革部会
  • 【厚労省】後発麻酔薬、初の特例収載-12月予定から1カ月前倒し
  • 【ヘルスケア産業PF】中間年改定廃止に期待感-衆院選での野党躍進受け