医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 注射用フサン10、50の製造販売承認を日医工へ承継-鳥居薬品

注射用フサン10、50の製造販売承認を日医工へ承継-鳥居薬品

読了時間:約 1分
このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年02月12日 AM11:30

4月1日付で承継。日医工は血液浄化薬領域でのプレゼンス強化の狙い

鳥居薬品株式会社は2月6日、同社が有する蛋白分解酵素阻害剤「注射用フサン(R)10」、「注射用フサン(R)50」について、日本における製造販売承認を2019年4月1日付けで日医工株式会社へ承継し、販売移管することに合意したと発表した。

フサンは1986年の発売以来、鳥居薬品が主力製品として販売し、医療現場で患者の治療に用いられてきた製品。現在の鳥居薬品のフランチャイズ領域である腎・透析領域の製品の1つでもあるが、薬価制度の抜本改革等の環境変化を踏まえ、領域・製品毎の資源配分の見直しを行い、新製品の価値最大化への注力を進める中で、長期収載品であるフサンについては、他社への承継を進める方針とした。

一方、日医工はジェネリック医薬品、長期収載品も含め患者と家族に貢献し続けること、血液浄化薬領域でのプレゼンスを強化したいとの思いがあり、両社のニーズが合致したことで今回の合意に至ったという。

製造体制が整うまでは、鳥居薬品が製造受託予定

今回の契約締結により、フサンの国内製造販売承認を日医工へ承継し、鳥居薬品は承継の対価を受け取る。対価の額については競争上の観点から、両社での協議の結果、非開示としている。

製造販売承認承継日である2019年4月1日以降は、日医工が製造販売元としてフサンを販売するとともに、情報の提供と収集を行い、製品の安定供給を実施する。なお、2019年4月1日以降、日医工における製造体制が整うまでの一定の期間、鳥居薬品は日医工よりフサンの製造を受託する予定。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待
  • 心臓ロボット手術用の部位を見やすく展開するプレートを開発-大阪公立大
  • 新たにオンコロジー領域に注力し「2031年までに年平均成長率8%を目指す」‐GSK