世界初となる外用JAK阻害剤
日本たばこ産業株式会社(JT)および鳥居薬品株式会社は1月31日、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤「JTE-052」(一般名:デルゴシチニブ)の軟膏剤について、アトピー性皮膚炎を適応症として、JTが日本国内における製造販売承認申請を行ったと発表した。
デルゴシチニブ軟膏は、細胞内の免疫活性化シグナル伝達に重要な役割を果たすJAKの働きを阻害し、免疫反応の過剰な活性化を抑制することで、自己免疫・アレルギー性疾患を改善することが期待される、世界初の外用JAK阻害剤。国内で実施した16歳以上のアトピー性皮膚炎患者を対象とした第3相臨床試験において、有効性の主要評価項目である投与開始日を基準とした最終評価時のmEASIスコアの変化率について、プラセボに対するデルゴシチニブ軟膏の優越性が確認されるとともに、長期投与時における安全性についても確認された。
2歳以上の小児アトピー性皮膚炎患者を対象にP3試験を実施中
デルゴシチニブ軟膏は、JTが創製し、2016年10月28日付けで鳥居薬品と日本国内における共同開発および販売に関する契約を締結し、共同で開発を進めてきた。国内製造販売承認取得後は、同契約に基づき、鳥居薬品が販売を行うという。
なお、デルゴシチニブ軟膏については現在、2歳以上の小児アトピー性皮膚炎患者を対象とした国内第3相臨床試験を実施している。
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・日本たばこ産業株式会社 プレスリリース