インフルエンザの1週間の患者数が過去2番目の多さとなり、最多に迫る勢いだ。
厚生労働省が25日に公表した2019年第3週(1月14~20日)のインフルエンザ発生状況によると、定点当たりの報告数は53.91と前週の38.54からさらに急増。過去最多となった昨年の18年第5週に次ぐ患者数の多さとなり、インフルエンザが猛威を振るっている。
都道府県別の発生状況を見ると、愛知県が81.86、埼玉県が70.03、静岡県が69.42、茨城県が68.05、福岡県が67.18、高知県が66.00の順で、45都府県で前週の報告数を上回った。
全国で警報レベルを超えている保健所地域は478カ所、注意報レベルを超えている保健所地域は77カ所となった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は3321例で、前週の2837例から増加した。年齢別では80歳以上で1238例、70代で660例、1~9歳で591例の順で、高齢者が圧倒的に多くなっている。
この1週間に定点以外を含む全国の医療機関を受診した患者数は推計約213万人で、前週の約163万5000人より大幅に増加し、急速に流行が広がっている。
小学校、中学校、高等学校等で休校、学年閉鎖、学級閉鎖が発生している施設数を見ると、全体で休校が102校、学年閉鎖が1451校、学級閉鎖は4721施設の合計6274施設に上った。
なお、国内のインフルエンザウイルスの検出状況を見ると、直近5週間ではAH1pdm09、AH3亜型、B型の順となっている。