HPV16型、18型、ほか高リスク型HPV12種のDNAを一括検出
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は1月23日、同社の大型遺伝子検査装置用検査キットの新たなラインナップとして、子宮頸がんの原因であるHPVのDNAを検出する「コバス6800/8800システムHPV」の発売を開始したと発表した。
同キットは、がんへの進展リスクがより高いHPV16型および18型のDNAの検出と、そのほか高リスク型HPV12種のDNAの一括検出を同時に行えるキット。同社の遺伝子検査装置「コバス6800システム」または「コバス8800システム」を用いて全自動で検出する。
子宮頸がん検診GLではHPV検査が初めて推奨される見通し
コバス6800/8800システムHPVは、従来品の「コバス4800システムHPV」の製品性能をほぼ維持したまま、処理能力を8時間192テストから384テストまたは960テストへと大幅に向上した。
2018年11月14日、国立がん研究センターは「有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン 2018年度版ドラフト(暫定版)」を公表。対策型検診・任意型検診において従来法の細胞診に加え、HPV検査の実施を勧めるとした。これは、海外の研究成果などから、がん患者を減らす上で細胞診と同水準の効果があると判断されたためだ。今後、ガイドラインは追加修正され、2018年度中に改訂される見通し。改訂されれば、検診ガイドラインにおいて、初めてHPV検査が推奨されることになる。
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・ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリース