公正取引委員会は22日、日本ケミファとコーアイセイに対し、高リン血症治療剤「炭酸ランタンOD錠250mg、同500mg」の販売に関する独占禁止法違反の疑いで、立ち入り検査を行った。両社は同製品を発売する前に、医薬品卸に販売する仕切価格を割高に設定し、利幅を大きくできるよう、カルテルを結んだ疑いが持たれている。
炭酸ランタンOD錠は、バイエル薬品が製造販売する「ホスレノール(先発品名)」の後発品。昨年2月に日本ケミファとコーアイセイを含む5社が後発品として承認を取得したが、日本ケミファ、コーアイセイの2社の製品だけが6月に薬価収載された。