全国47都道府県で実施された2018年度の登録販売者試験結果が出揃った。各都道府県が公表した数値をもとに薬事日報社が集計したところ、18年度の総受験者数は6万5436人(対前年度比4310人増)で合格者は2万6996人(390人増)となった。18年度試験の全体の合格率は41.3%で、前年度から2.2ポイント減少した。登録販売者試験合格者数は累計で25万3398人となった(受験者数、合格者数はいずれも延べ人数)
各都道府県別の合格率で、最も高かったのは北海道の58.6%、次いで熊本県の57.0%、宮城県の56.6%、長崎県の55.5%、山形県の52.8%の順だった。一方、合格率が最も低かったのは福井県の19.5%で、次いで岡山県の28.4%、鳥取県の28.5%、滋賀県の29.3%、島根県と山口県が30.6%で並んだ。
受験者数が最も多かったのは、大阪府の5012人で、次いで東京都の5001人、福岡県の4425人、兵庫県の3504人、神奈川県の3442人の順となった。受験者数では、大阪府が東京都を逆転し、上位5都府県ではいずれも人数が増加した。
18年度の登録販売者試験は昨年8月19日の近畿ブロック(奈良、大阪を除く)での試験を皮切りに、12月9日の九州・沖縄ブロックまで全国9日の日程で実施されている。奈良県では台風21号、24号の影響で2度試験日が延期された。今年1月16日に九州・沖縄ブロックでの試験合格者が公表されたことで、18年度の全国の登録販売者試験合格者総数が確定した。
19年度の登録販売者試験から関西広域連合に参加する6府県(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、和歌山県、徳島県)は、各府県単位で実施している試験を同連合として統一して実施する。試験会場は各府県に設置。受験料などの詳細公示は6月で、試験は8月頃を予定している。