厚生労働省は昨年12月25日、高齢者の医薬品適正使用指針について、外来や入院医療など療養環境別に薬剤師等の医療関係者が考慮すべきことを記載した「追補」の案を、高齢者医薬品適正使用検討会の作業部会に示した。急性期後の回復期・慢性期の入院医療では、ポリファーマシーによる影響が疑われる場合、担当医が薬剤師等の他職種と協働し、認知機能の低下など退院後の生活に大きな影響を及ぼすと考えられる事項の評価と非薬物的対応を検討することなどを盛り込んだ。今月に開催予定の作業部会と検討会でも議論した上で、今年度中にまとめる方針だ。
追補案は、▽外来・在宅医療▽急性期後の回復期・慢性期の入院医療▽その他の療養環境(常勤の医師、歯科医師が配置されている介護施設等)――で構成。