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独自の画像認識技術を応用した一包化監査支援システム「PROOFIT 1D」を発売-富士フイルム

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2019年01月07日 AM11:30

高まる薬剤の一包化ニーズ、監査業務の負荷に

富士フイルム株式会社は12月27日、一包化された薬剤の名称と数量を自動的に判定し、調剤薬局などでの薬剤師の監査業務をサポートする一包化監査支援システム「(プルーフィット ワンドース)」を、2019年1月11日から富士フイルム富山化学株式会社を通じて発売すると発表した。


画像はリリースより

近年、高齢化に伴う慢性疾患患者の増加により、一回に服用する薬剤の数が多くなる中、飲み忘れや飲み間違いを防止するために、薬剤の一包化に対するニーズが高まっている。薬剤師には、薬剤を渡す際、種類や数量に間違いがないかを確認する監査業務が義務付けられているが、一包化された薬剤の監査業務では、薬剤師が一包ごとに薬剤の種類と数量を目視で確認しているため、大きな負荷がかかっている。

錠剤の表裏などそろえた、一包化された薬剤の一覧表示が可能に

PROOFIT 1Dは、富士フイルムが写真・医療分野で培ってきた技術を応用して開発した一包化監査支援システムだ。同システムは、高度な光学設計技術や画像処理技術により、錠剤やカプセル剤の高画質撮影を実現。さらに独自の画像認識技術により、一つひとつの錠剤の刻印や文字、カプセル剤の色や形などを高速・高精度に読み取る。また、新開発の「錠剤の刻印や文字の抽出技術」によって、これまで困難であった錠剤の表裏や刻印の向きをそろえた、一包化された薬剤の一覧表示が可能になった。刻印を強調表示する機能も搭載しており、モニター上で薬剤師が監査しやすい情報を提供するという。

このほか、監査に使用した画像を専用パソコンに50万包分保存することが可能。処方した薬剤をいつでも検索して画像で確認できるため、履歴管理を効率的に行うことができるという。さらに、薬剤の名称を判定するために参照する医薬品のマスターデータは、専用回線を通じて自動的に更新可能。新たに販売された医薬品の監査業務にも対応するとともに、システムの維持管理にかかる業務負担を軽減する。

なお、同システムの標準ユーザー渡し価格(税別)は、機器本体システム一式で1000万円(標準的な設置環境への設置費用含む)。医薬品のマスターデータの使用許諾および自動更新(画像マスター含む)などは、同システムを利用するために必要なサービスであり、別途、月額料金がかかる。

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