アステラス製薬と寿製薬の共同研究から見出された選択的SGLT2
アステラス製薬株式会社と寿製薬株式会社は12月21日、選択的SGLT2阻害剤「スーグラ(R)錠」(一般名:イプラグリフロジンL-プロリン)に関し、アステラス製薬が日本において「1型糖尿病」の効能・効果および用法・用量追加の承認を取得したことを発表した。
スーグラ錠は、アステラス製薬と寿製薬の共同研究から見出された選択的SGLT2 (Sodium-GlucoseCo-transporter2)阻害剤。同剤は、アステラス製薬が日本国内において2014年1月に「2型糖尿病」を効能・効果として製造販売承認を取得し、2014年4月から販売している。
全糖尿病の約6%を占める1型糖尿病
SGLTは細胞表面に存在する膜タンパクで、ブドウ糖の細胞内への輸送をつかさどっている。SGLT2はSGLTのサブタイプのひとつであり、腎臓近位尿細管でのブドウ糖再取り込みにおいて重要な役割を担っている。スーグラ錠は、このSGLT2を選択的に阻害することでブドウ糖の再取り込みを抑制し、血糖値を下げる。
1型糖尿病は、膵臓のインスリンを分泌するβ細胞が主に自己免疫により壊され、インスリンの欠乏が生じることにより発症する疾患。日本国内で糖尿病が強く疑われる人は約1000万人と推定されており、1型糖尿病は全糖尿病の約6%を占めるといわれている。
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