日本皮膚科学会からの要望受け
ファイザー株式会社は12月7日、抗リウマチ剤「リウマトレックス(R)カプセル2mg」(一般名:メトトレキサート)について「局所療法で効果不十分な尋常性乾癬」および「関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症」に対する効能・効果および用法・用量に関する医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請を行ったと発表した。
日本皮膚科学会からの要望を受け、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で検討が行われた結果、2018年3月30日付けで、厚生労働省よりファイザーに対して開発要請がなされていた。その後、2018年11月8日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会で事前評価が行われ、「局所療法で効果不十分な尋常性乾癬」、「関節症性乾癬」、「膿疱性乾癬」および「乾癬性紅皮症」におけるリウマトレックスの有効性および安全性は、医学薬学上公知であると判断されたことから、今回の公知申請に至った。
リウマチ治療のアンカードラッグとして約20年の実績
乾癬は、主に皮膚に炎症を繰り返す慢性疾患。病気が進行することで不可逆的な症状を伴い、日常生活に大きな支障をきたす疾患だ。ファイザーは、日本皮膚科学会からの要望と当局との話し合いにより、リウマトレックスが日本の乾癬患者の治療とQOLの向上に寄与できると判断。今回、公知申請を行うことにしたという。
同社の取締役執行役員で炎症・免疫部門長のサビーネ・ジリアム氏は、プレスリリースで「リウマチ治療のアンカードラッグとして、日本において約20年の実績があるリウマトレックスが、アンメット・ニーズが存在する乾癬治療に対しても大いに貢献できるものと期待している」と述べている。
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・ファイザー株式会社 プレスリリース