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HDL機能測定の研究受託サービスを開始-シスメックス

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2018年12月07日 PM12:45

血中脂質と各種疾患に関する研究者に提供

シスメックス株式会社は12月4日、自社が有する測定プラットフォーム、アッセイノウハウなどを活用した研究受託サービスのひとつとして「研究用高比重リポ蛋白()機能測定」の提供を開始すると発表した。提供対象者は、血中脂質と各種疾患に関する研究者。

HDLは血管などに溜まったコレステロールを肝臓へと回収し、動脈硬化の発生および進行を抑制している。近年、HDL機能を評価することが、心血管疾患の予防・管理をする上で有用であると報告されている。しかし、従来のHDL機能評価法は、測定手技が煩雑であるとともに、特殊な設備が必要で、検査工程に数日を要していた。

約30分でHDL機能の評価が可能に

シスメックスは、2013年より神戸大学大学院医学研究科の「立証検査医学()分野」において共同研究「冠動脈疾患関連分子マーカーの臨床的有用性の検証」を進め、HDL機能に関する新たな測定法を構築するとともに、この測定法により「HDLのコレステロール取り込み能と冠動脈疾患の再発リスクとの関連性(J Appl Lab Med. 2017 Sep 2 (2) 186-200.)」を明らかにし、HDL機能の冠動脈疾患リスクマーカーとしての可能性を見出すなどの成果をあげてきた。さらに、自社の免疫測定プラットフォームである「研究用全自動高感度免疫測定装置HI-1000」を用いて、この新たな測定法を自動化し、約30分でHDL機能の評価を可能とした。

また、「研究用全自動高感度免疫測定装置HI-1000」を用いたタンパク質バイオマーカーの研究受託サービスとして、「HDL機能測定(研究用)」以外の研究用測定項目をラインアップとして追加。カイコなどを用いたタンパク合成技術による試薬原料および試薬の開発など、他の自社技術・ノウハウを活用した研究支援も行うという。

同社は、「自社測定プラットフォームや自社保有技術を活用した研究受託サービスの提供を通じ、個別化医療の実現を目指して、臨床において価値の高いバイオマーカーの実用化に向けた研究開発を促進し、お客様とともに医療の発展に貢献していく」と述べている。

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