11月末に薬事手続き完了、2019年2月初旬に発売予定
テルモ株式会社は12月4日、手動接続で使用する腹膜透析システムの新製品に関して、11月末に薬事手続きが完了したことを発表した。今後、保険収載を経て、2019年2月初旬に発売する。
画像はリリースより
腹膜透析は、慢性腎不全患者が行う腎代替療法のひとつで、内臓を覆う腹膜に囲まれた腹腔内に透析液を注入・貯留し、腹膜を介して血中の不要な老廃物や水分を除去する。透析液を出し入れするためのカテーテルを腹部に埋め込む手術を必要とし、通常、1日に複数回(約4~12時間ごと)透析液を交換する。
透析導入の平均年齢は20年間で大幅に高齢化
今回、薬事手続きが完了したのは、キャプディールトランスファーチューブセット(カチットタイプ)(一般的名称:腹膜灌流用回路及び関連用具セット)とキャプディール保護キャップセット(ウイングタイプ)(一般的名称:腹膜灌流用回路及び関連用具セット)。キャプディールトランスファーチューブセット(カチットタイプ)は、透析液の入ったバッグと接続し、透析液の注入または排出を行うためのチューブである「トランスファーチューブ」との接続完了音がカチッと鳴る。また、キャプディール保護キャップセット(ウイングタイプ)は、透析液バッグを外したトランスファーチューブの先端を密封するために使用する「保護キャップ」の持ち手が翼のような形状をしている。
透析を導入する患者の平均年齢は、ここ20年間で14歳も高齢化し、2016年には69歳になっている。今回追加した製品は、接続時の持ちやすさ、接続完了の分かりやすさ、接続解除時の菌汚染リスクの低減を目指した機構の搭載により、高齢で腹膜透析を行う人でも、接続が簡単で安全に行えるように変更を加え、この2製品を合わせて「クリックセーフ」として展開するという。
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・テルモ株式会社 プレスリリース