米ギリアド社とJTとの独占的ライセンス契約の終了を受け
ギリアド・サイエンシズ株式会社は11月29日、米ギリアド社と日本たばこ産業株式会社(JT)との独占的ライセンス契約の終了に伴い、日本で販売されている抗HIV薬6品目の国内での情報提供活動を開始すると発表した。
ギリアド社の現地法人設立前は、抗HIV薬を国内のHIV感染者に提供するためライセンス契約を締結していた。ギリアド社とJTの間では、2003年に「ビリアード(R)錠300mg」「エムトリバ(R)カプセル200mg」「ツルバダ(R)配合錠」、2010年に「スタリビルド(R)配合錠」、2011年に「ゲンボイヤ(R)配合錠」「デシコビ(R)配合錠LT/HT」の日本国内における独占的開発・商業化権に関する契約を締結。また、JTと鳥居薬品は、同該薬品の日本国内における独占的販売権に関する契約を締結し、日本国内での販売を鳥居薬品が行っていた。
製品の流通は引き続き鳥居薬品が実施
2012年11月、C型肝炎を当初の重点領域としてギリアド社の日本法人としてギリアド・サイエンシズ株式会社が設立。その後はウイルス性肝炎、今回のHIV領域での新規治療薬により、国内での製品ポートフォリオの拡大を目指しているという。
今後、所要の手続きに従い、契約実務上通常要求されるクロージングの要件が充足されることを条件として、同社とJTは6製品の製造販売承認の承継にむけて協力し、2019年末までの完了を目指して作業を進めていく。また、承継が完了するまでの間については、2019年初頭よりギリアド・サイエンシズが6製品に関する情報提供活動を開始する一方、製品の流通は引き続き鳥居薬品が実施するとしている。
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・ギリアド・サイエンシズ株式会社 プレスリリース