高時間分解能TOFを実現したLarge Boreガントリを採用
キヤノンメディカルシステムズ株式会社は11月8日、 PET-CTスキャナ「Celesteion(セレスティオン)V6.5」を国内で販売開始することを発表した。同製品は、病巣描出能を高めた新バージョンとなる。
画像はリリースより
Celesteionは高時間分解能Time-of-Flight(TOF)を実現した独自の検出器技術や、患者の検査アメニティ向上と放射線治療との連携にも有用なLarge Boreガントリを採用。呼吸同期収集やアーチファクトの少ないPoint Spread Function(PSF)補正による病巣の描出能向上などによって国内外で高い評価を得ている。
検査時間を大幅に短縮、PET画像のコントラスト改善も
今回新たに開発したV6.5は、関心部位毎に収集時間の異なる全身収集(Variable Bed Time収集)を行うことができる。これまで同じ時間間隔で行われた全身収集が、頭頸部3分・胸部4分・腹部2分・下肢1分など、それぞれに適した収集時間で調整でき、効率的な全身撮像が可能になるという。また、Variable Bed Time収集と併用して、全身収集中に胸部のみ呼吸同期を行うことも可能。全身収集後に改めて関心部位に呼吸同期収集を行う従来の方法に比べ、検査時間を大幅に短縮できるとしている。さらに、同社独自の画像再構成機能「CaLM(Clear Adaptive Low-noise Method)」を搭載。CaLMはコントラストを維持したまま統計ノイズを低減することでPET画質が改善し、質の高い診断支援に貢献する。
これらの特長により、収集方法のバリエーションが広がると共に、独自の再構成機能の搭載によって、検査の効率化と質の高い診断支援への貢献が期待される。
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・キヤノンメディカルシステムズ株式会社 プレスリリース